
デイキャンプの撤収時に「行きと同じようにパッキングしているはずなのに、なぜか荷物がバッグに収まらない」「運搬の往復回数が増えて疲弊する」という現象が起きやすい。使用後の煤けたクッカー、濡れたシート、ゴミ袋などは、汚れの隔離や水分の付着、収納方法の違いによって、行きよりも必要な収納スペースが増えることがある。復路の荷物の変化をあらかじめ計算に入れ、運搬動線を整える生活構造OSを整理する。
書籍『削らず整う「生活構造OS」』
1|復路における荷物膨張の力学と分類
使用後の道具は、形状や清潔さの面で行きとは異なる状態へ変化する。
- 汚れと濡れによる隔離: 煤が付いたクッカーや泥の付いたペグは、他の清潔な荷物と一緒に収納できず、個別包装によって容積が増える。
- ゴミ袋の空気含有: 分別したゴミや使用済みのペーパー類は空気を孕みやすく、行きには存在しなかった嵩(かさ)を生み出す。
- 帰りの荷物が増える可能性を考慮し、収納スペースに余裕を持たせておくとよい。必要な余白は荷物の種類や量によって異なる。
最初から復路の荷物変化を想定しておく計画性が求められる。
2|行き帰りの変化に対応するパッキングギア
汚れを隔離し、効率的な運搬を支える道具の体系。
【濡れや汚れを気にせず広げて作業できる敷物】
撤収時に荷物を一時置きし、砂や泥を払い落とすための作業ベースとなるマルチシート。
WHATNOT(ワットノット) 2022年モデル マルチシート カモフラージュ
【散らかりがちな小物をまとめて一度に運ぶミニテーブル】
撤収の最後の瞬間まで手元の置き場として機能し、素早く二つ折りに畳めるローテーブル。
ソト(SOTO) 2024年新商品 ローテーブル ミニ ST-632
【消火後の炭や灰を運ぶ火消し袋】
完全に消火・冷却した炭や灰を、製品の使用条件に従って持ち帰るための火消し袋。
ZEN Camps 2022年版 火消し袋 S
3|往復回数を最小化する物流設計
撤収時の身体的負担を減らす所作。
- 「車内へ戻すもの」「現地で最後まで使うもの」「ゴミ類」をあらかじめ分類してまとめる。
- 汚れたギアを入れる専用のトートバッグやビニール袋を行きの手荷物に忍ばせておく。
- 荷物を運ぶ動線を一本化し、無駄な往復歩行を減らして疲労を抑える。
復路の物流を論理的に設計しておくことで、撤収時の混乱やパズル作業から解放され、最後まで心地よい余韻を保ったまま帰路につくことができる。
■ 締めの一行
帰りの荷物のかさの増加を見越してパッキングを分類したとき、撤収の摩擦は消え去り軽やかに帰路につける。
■ 出口|関連情報
書籍:削らず整う「生活構造OS」
シート:WHATNOT(ワットノット) 2022年モデル マルチシート カモフラージュ
テーブル:ソト(SOTO) 2024年新商品 ローテーブル ミニ ST-632
火消し袋:ZEN Camps 2022年版 火消し袋 S
